<6000系 通勤用電車>

(撮影:2次車・6008F 「快速急行/西尾」 富士松〜一ツ木 2008/5/7)
【解説】

 昭和51年に名鉄の通勤型標準車両としてデビューしました。名鉄では久々に3扉車となり、ラッシュ時の混雑緩和に威力を発揮しました。昭和52年に通勤型車両としては初めてブルーリボン賞を受賞しました。車内は、当初は小型の固定クロスシートが配置されていましたが、現在は全車両ともロングシート化されています。また、平成7年から一部が瀬戸線の旧型車置き換えのために瀬戸線へ転属しました。6000系は増備が昭和51年から60年までの長期にわたったため、多数のバージョンが存在しています。下記のバリエーションをまとめた表を作成しました。

製造年度 編成 両数 変更点
1次車 1976〜77年 6001F〜6006F 4両編成×6本
2次車 1977年 6007F〜6008F 4両編成×2本 行先窓拡大
3次車 1978年 6009F〜6014F 2両編成×6本
4次車 1979年 6015F〜6017F 4両編成×3本 扉窓拡大
5次車 1980年 6018F〜6027F 4両編成×7本
2両編成×3本
側窓上昇式
6次車 1981年 6028F〜6032F 4両編成×5本 側窓変更
7次車 1982年 6033F〜6037F 4両編成×3本
2両編成×2本
8次車 1983年 6038F〜6044F 2両編成×7本
9次車 1984年 6045F〜6048F 2両編成×4本 鉄仮面
10次車 1985年 6049F〜6052F 2両編成×4本

 平成9年から3次車・2両編成×5本(6009F〜6013F)を西尾・蒲郡線(西尾〜蒲郡)のワンマン用に改造しました。この改造は、運賃箱・ワンマン用ドアスイッチ・乗降ドア開閉チャイム・車内ミラー・自動放送装置の取り付けなどが行われました。平成20年6月のダイヤ改正から、ワンマン運転区間が吉良吉田〜蒲郡となるとともに、広見線(新可児〜御嵩)もワンマン化され、こちらでも活躍するようになりました。
 平成13年には2両編成×11本(6020F・6021F・6034F・6037F〜6044F)、4両編成×3本(6001F〜6003F)が三河線のホームセンサーに対応したワンマン用に改造されました。
【運用】

 配置両数が多いため、4両編成は6500系、2両編成は6800系と共通運用で小牧線・豊田線と豊橋〜伊奈を除く名鉄全線で運行されています。蒲郡線(吉良吉田〜蒲郡)、広見線(新可児〜御嵩)、三河線(知立〜猿投・碧南)はワンマン運転を行うため、ワンマン改造車で運行されます。

(撮影:5次車・三河線ワンマン車・6020F 土橋〜竹村 2005/1/22)

(撮影:3次車・ワンマン車・6010F 米津〜桜町前 2008/5/6)

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